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大谷哲也展 「しろいもの」

  • 執筆者の写真: Tetsuya Otani
    Tetsuya Otani
  • 2024年11月29日
  • 読了時間: 2分


会期:2024年12月17日(火)− 12月 26日(木)

   12:00−19:00(最終日11:00−17:00)

   ※作家在廊日:12月17日(火)


会場:gallery ON THE HILL

   東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 1F


主催:一般社団法人オンザヒル(gallery ON THE HILL)


花 :塚田有一

写真:黒木紀寿


mail:info@galleryonthehill.com

※ 入場は予約制ではございませんが、混雑する場合は整理券にて入場制限を行う可能性があります



僕は物の持つ土着性みたいなものに関心があります。

作ることに関していうと、それを消していくことに。

良いとか悪いとかじゃなくて、そのような属性がないものに興味があるのです。

僕が白いうつわを作ることにしたのは、模様も色も、何かを象徴するような特徴的な形状も、器物から一旦引き算して、うつわの普遍的な部分をむき出しにし、そこにもう一度要素を足し直す。

そうすることでようやく現代の無国籍化した食卓にあったうつわができるのではないかと考えたからです。

うつわから要素を引き算をする際に、轆轤目や歪みのような意図的に付けられた痕跡も残さないようにしています。でもどんなに手跡を消しても、手で作ったぬくもりは残るし、ワビやサビを抜いても、海外で展覧会をしたら「日本ぽいね」といわれます。

どうやってもそういうものは消せないようです。

その消せないものの音量をできるだけ下げ、ほんの少しだけ、聞こえる人にだけ響くボリュームで音を鳴らす。

そこまで削り落とした先に残ったものが、僕の中心にあるとてもピュアな何かなんだと思います。




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